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Re: 問題ID:28687
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最強WEB問題集LinuC/LPIC Lv2 201
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(2018/9/19)
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この手の話で、昔を思い出しました。

sokura さんがご存知の話だったら、読み飛ばしてください。

昔はインターネット接続回線の帯域が細く、カーネルそのものを毎回取ってくるのは正直きつかったんですよね。例えばlinux-2.0.23.tar.gzなんて5.7MBもあったんです。インターネット接続が28.8kbpsだったので、4KB/秒、上記のカーネルアーカイブ取ってくるだけで24分もかかって結構辛いので、パッチファイルを取ってくるのが一般的でした(patch-2.0.23.gzは18KBなので10秒かからない)。

ところが、パッチを当てるパターンだと、アーカイブから展開したまっさらな状態と違ってどこにどんなゴミファイルが残ってるかわかりません(例えばパッチ前の退避ファイルだとか)。そういう事があるので、基本的にはパッチを当てたあとはおまじないのようにこのコマンドを叩いてたものです。
[code]
make mrproper && make dep && make clean && cp ../.config . && make oldconfig
[/code]

この辺は、昔のHOWTOにも書いてあります。
http://archive.linux.or.jp/JF/JFdocs/Kernel-HOWTO-4.html
今でもmrproperを実行するのは割と推奨されてるはずです。


-----引用(始)-----

「mrproperでは削除されるがcleanでは削除されないファイル」というのは.config以外にもあるのでしょうか。
それならまだ理解出来ますが。

-----引用(終)-----

はい、config以外にも削除する対象が変わります。
カーネルソースの直下にあるMakefileでmrproperとか探してもらうと以下のような行を見つけることができます。
[code]
###
# Cleaning is done on three levels.
# make clean Delete most generated files
# Leave enough to build external modules
# make mrproper Delete the current configuration, and all generated files
# make distclean Remove editor backup files, patch leftover files and the like
[/code]
ざっくりいうと
- cleanはほとんどのファイルを削除、ただし外部モジュールのビルドに必要なものは残す
- mrproperは設定とビルドによって生成されるファイルをすべて削除
- distcleanはエディタのバックアップファイルやパッチの残りかすやらそういったのも削除
って感じです。
違いは以下の記事にも載ってます。
https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/0808/28/news129_2.html

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